打ち水にレインボー

コラム

今年はとても暑い夏でした。最近訂正にはなりましたが、六月終わりには梅雨明け発表があり、その後猛暑日の連続記録が更新されるほどの暑い夏でした。
夏といえば夕立。夕立は気温を下げてくれるばかりでなく、虹が出ることもあります。
虹は太陽の光が雨水を通る時に屈折して起きる現象です。そして運が良ければダブルレインボーが見られるかもしれません。ちょっとわかりにくいのですが、この写真はカウアイ島で撮ったもの。初めて見た現象に感激してしました。ダブルレインボー、見たときには気づきませんでしたが、よく見ると色の並びが逆転しています。

よく見る虹=主虹は太陽光が水滴にはいり屈折した光が起こす現象ですが、逆転している虹=副虹は、その光が水滴内でもどされ屈折して起こる現象です。

光が水に入ると屈折します。屈折率は波長に依存し波長が短いほど屈折するため、太陽光は、赤~紫と
分離され虹ができます。この副虹、ある報告によると 25%の確率で出現とあります。人生長くやっていますが、副虹をみたのはこの写真と最近自宅近くでみた2度で、そんなに確率が高いかなと思います。2度目はもう少しはっきり見えていたのですが、その時手元にスマホがなく写真が残っていません。

副虹は暗いので見逃しているのかもしれません。
夕立がなければ、打ち水で涼しくという風物詩があります。
かつて”打ち水にレインボー”というスクエアのアルバムがありました。
でも、打ち水の巻き方では無理では?!雨水の径は 0.1mm
程度。これを継続的に桶から柄杓でとって巻き続けるのは至難の
業!ホースで水を撒かないと無理でしょう。

同じようによく見かける絵に三角プリズムを通った光が虹のように描かれている絵がありますが、これも虹同
様にプリズムに入射した光が屈折し分離された結果です。可視光領域はみての通りですが、近赤外領域
ではどうか。目でみえないので、数値で想像するしかありません。ある物質では 400-800nm の間で屈折
率が 0.08 程度変化するのに対し、800-2400nm での変化は 0.04 程度です。かりに目に見えても、
かなり詰まった虹(?)になりそうです。

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